創業から16年後の1921年、レッドウィングの3代目社長に就任したJ・R・スウィージーは、カナダとの国境に近いレッドウィング周辺の自然をこよなく愛した人で、そこでの自分自身のハンティングやトレッキングの経験を、商品開発へ意欲的に活かそうと考えました。
そんな中、彼は息子ビル(現レッドウィング会長)から、ナイフを携帯できるブーツが欲しいとの要望を受けたことで、”ビリーブーツ”と呼ばれる子供用ブーツを開発。この小型ナイフを収めたシースをサイドにつけたブーツが、レッドウィング初期の最大のヒットとなります。
そして、あまりの人気から類似品が多く出回るようになったため、他と区別する意味で、今では当たり前のようについているレッドウィングのトレードマークの刻印を、初めてつけたのもこのブーツ。あの象徴的な刻印は、実は子供用のブーツが最初だったんですね。
また、現在でも定番商品として多くの愛好者を有する”アイリッシュセッター”は、レッドウィングと取引のあったレオ・メテンという皮革業者が開発した、それまでにないしなやかな風合いと弾力性を持つオレンジ色の革に着目したことで開発されたもの。
その独特の色がアイリッシュセッターの毛の色に似ていたことから商品名として名づけたもので、現在でも、基本的なデザインはもちろん、素材や製法に至るまで、発表当時のままの手間のかかる方法でつくり続けられている逸品となっています。
